私が考える「夜勤はやらない方が良い」

このサイトでも何度か書きましたが、私は三交代のシフト制勤務をしています。

朝・昼・夜を週ごとに繰り返す三交代です。

忙しさの比例で言えば夜>昼>朝といった具合で、弊社の夜勤は世間一般に想像されている宿直、といいますか、「長い仮眠時間があって用がある時だけ作業をする」と言った内容ではありません。

ずっと作業をしていないとその日の仕事が終わらず、どちらかと言えば朝勤務の方がそういったのんびりした印象ですね。

 

こういう環境で働いていると、まず生活リズムという概念は無くなります。

 

日が暮れてから起きるにはもちろん朝に寝る必要がありますが、雨や曇りの日ならまだしも、晴れの日に寝るというのは慣れていないと中々難しいことです。

夜中に遊び回って体力の限界を迎えている状態であれば電池が切れるように寝ることも可能でしょうが、余程の激務業種でない限りはそこまで疲れる仕事はありません。

「疲れ切っていないのに、その日の夜も夜勤だから休養は摂らなければならない状態というのはメンタルにくる」とは私の周りからよく聞かされる話です。

 

それぞれの勤務の後にきちんとした休養を摂れないでいると、自律神経にもろに影響が出てくるようになります。

自律神経が乱れると現れる症状は主に以下です。

 

・不安や緊張感の高まり

・不眠

・頭痛や吐き気

不整脈

・思考力の低下

 

私自身は基本的には呆れられるほど図太いメンタルの持ち主なので、体調不良については「寝れば治る」と時間に関係なく長時間睡眠で回復してしまいます。

この中で一番怖いと実感しているのが「思考力の低下」です。

元々考える能力に乏しかった私ですから、この影響はモロに出てきます。

自分ではきちんと休養を摂れているつもりでも、やはり足りない部分は有るようです。

夜勤の週、最初と最後の日は絶対と言うほど感じる感覚があります。

 

 

自分で分かるくらい頭がおかしくなります。

 

 

まず話しかけられると一度止まります。

動作を停止して「今自分は何を言われたのか」と脳が処理をするのに時間が要ります。

これは日を増すにつれて処理時間がかかるようになり、最終日にもなると呂律すら怪しいです。

返事をしようと口を開けても「にゃむにゃむ」と言葉にならなくてもう一度言い直す、ということが間々あります。

挨拶から続く会話の段階ではもうカミッカミの状態になります。

 

仕事の流れについては頭と体に染み付いた作業工程・効率についての情報がありますから、ある程度のイレギュラーな状態にも対応出来るのですが、突発的なコミュニケーションに関してはもうポンコツもいいところです。

 

ちなみにまともに思考する土台がある人はこうまではならないと思います。

職場には旧帝大や難関私大出身の人がゴロゴロとは行かないまでもコロコロと居ますが、彼らは思考力については幾分かマシな状態で、私を含む他の社員が「にゃむにゃむ」言い出しても根気良く全部聞いてくれる余裕を感じます。

 

彼らでも他よりはまあ余裕があると言ったくらいです。

 

そういう時に私のおかしくなっている頭は「ああ、今の私には思考する土台の勉強が必要なのだな」と感じていたりするのですが、そもそもこのような環境に身を窶さなくて良いなら避けた方が無難だと思います。

 

夜勤をするとお給料はもちろん上がります。

夜勤をやっていなければ、年間100万近くは確実に下がります。

年間100万と自分の思考力や健康面を天秤にかけて、私は後者の方が大事だと感じますので、夜勤が無い部署への異動希望を一年目から出し続けています。

「叶うといいな~!」と思っているくらいで、現状「身も心も限界です」という訳ではありません。

 

人は無理な状態を続けていると体の弱いところから壊れていきます。

 

私の場合、それは「思考力」だったというお話でした。

 

 

それでは。